秋は食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋、芸術の秋など色々な言葉と結びつく季節です。
お米や果物など食物は収穫の時期になり、気候も過ごしやすく活動しやすいためそのように呼ばれるようです。
秋の代表的な食べ物と言えば、
サツマイモ
米
かぼちゃ
栗
梨
柿
ぶどう
きのこ
などがあります。
お芋やお米やかぼちゃ、栗、きのこなどは補気作用と言って疲労回復や胃腸の働きを良くすると言われています。
また梨や柿、ぶどうなどは秋の乾燥の時期から体を守り潤してくれる働きがあると言われています。
季節ごとの旬な食べ物は、その季節の体調に合わせたものが多く、世の中うまくできてるなというか人間も自然の中の一部として生活しているのだなと感じます。
年中季節問わずなんでも手に入る現代だからこそ、旬なものを食事に取り入れていくことも大切な養生のひとつですね。旬なものはいつもより安く手に入るなんてメリットもあるかもしれません。
秋は気温差が激しくなりいつも以上に体に負担がかかります。
また空気が乾燥して呼吸器系を痛めやすい時期になりますから、
体(特に首、手首、足首)を冷やさないようにする。
夜は湯舟に浸かり体を温める。
旬な食材を上手に取り入れつつ秋の乾燥から身を守る生活を意識しながらお過ごしください。
冷え性とは通常寒さを感じないような温度でも、手足や身体の一部、全身に冷えがある状態のことをいいます。
特に女性は男性に比べて筋肉量が少ないため、冷え症になりやすいと言われています。
体が冷える原因としては、以前にも記載しましたがおさらいも含めてもう一度。
・熱エネルギーの不足
・血液の巡りが悪い
・自律神経の乱れ
・水分過剰
こういったことが原因として考えられます。
ひとつずつ見ていくと
・熱エネルギーの不足とは
冒頭でお伝えした通り、筋肉量や運動量が少ないため、熱エネルギーを作れない状態です。過度なダイエットや胃腸が弱い方などに見受けられます。
・血液の巡りが悪いとは
血管の9割を占める毛細血管が年齢と共に固くなってしまったり、赤血球の変形能力の低下による血液循環の低下や、脂質異常症などによる血液がドロドロの状態で、血液の巡りが悪い状態です。加齢、運動不足や食生活の乱れなどから起こりやすいです。
・自律神経の乱れとは
ストレスなどにより自律神経のバランスが崩れ、抹消の血流が悪くなり、全身に熱エネルギーをいきわたらせることができない状態です。ストレス過多、暑さ、寒さ、気温差などの影響もあります。
・水分過剰とは
必要以上に水分摂取してしまう、または水分が過剰に体内にたまってしまい体を冷やしてしまう状態です。水分の過剰摂取の方などに多いです。
昔から冷えは万病の元と言われ、
免疫力低下
基礎代謝低下
月経トラブル
不妊
頭痛
倦怠感
など様々な不調に繋がると東洋医学では考えられてきました。
そして先人たちは冷えを改善させることで体調は良くなるということを実践し証明してきました。
漢方薬での治療はもちろん、日本の伝統的な湯治などもそのひとつですね。
冷え性といっても上記のように色々なパターンがありますので、
熱エネルギー不足であれば、胃腸の働きを高める漢方薬や、体を温める漢方薬を服用しつつ運動での筋力維持、良質な睡眠が必要ですし、
血液の巡りが悪ければ、血流を改善する漢方薬や、食生活の改善が必要です。
自律神経の乱れであれば、自律神経のバランスを整える漢方薬や、リラックスする時間や運動を習慣にすること。
水分過剰であれば、水分代謝を適正に導く漢方薬や水分量の摂り方の改善。
その方の体調に合わせたお薬と生活習慣の改善により冷え性の改善へと導いていきます。
冷えを漫然と放置せずに冷えない体づくりをしていきましょう。
文責
高千穂薬局 管理薬剤師 青木秀一
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