冷え性とは通常寒さを感じないような温度でも、手足や身体の一部、全身に冷えがある状態のことをいいます。
特に女性は男性に比べて筋肉量が少ないため、冷え症になりやすいと言われています。
体が冷える原因としては、以前にも記載しましたがおさらいも含めてもう一度。
・熱エネルギーの不足
・血液の巡りが悪い
・自律神経の乱れ
・水分過剰
こういったことが原因として考えられます。
ひとつずつ見ていくと
・熱エネルギーの不足とは
冒頭でお伝えした通り、筋肉量や運動量が少ないため、熱エネルギーを作れない状態です。過度なダイエットや胃腸が弱い方などに見受けられます。
・血液の巡りが悪いとは
血管の9割を占める毛細血管が年齢と共に固くなってしまったり、赤血球の変形能力の低下による血液循環の低下や、脂質異常症などによる血液がドロドロの状態で、血液の巡りが悪い状態です。加齢、運動不足や食生活の乱れなどから起こりやすいです。
・自律神経の乱れとは
ストレスなどにより自律神経のバランスが崩れ、抹消の血流が悪くなり、全身に熱エネルギーをいきわたらせることができない状態です。ストレス過多、暑さ、寒さ、気温差などの影響もあります。
・水分過剰とは
必要以上に水分摂取してしまう、または水分が過剰に体内にたまってしまい体を冷やしてしまう状態です。水分の過剰摂取の方などに多いです。
昔から冷えは万病の元と言われ、
免疫力低下
基礎代謝低下
月経トラブル
不妊
頭痛
倦怠感
など様々な不調に繋がると東洋医学では考えられてきました。
そして先人たちは冷えを改善させることで体調は良くなるということを実践し証明してきました。
漢方薬での治療はもちろん、日本の伝統的な湯治などもそのひとつですね。
冷え性といっても上記のように色々なパターンがありますので、
熱エネルギー不足であれば、胃腸の働きを高める漢方薬や、体を温める漢方薬を服用しつつ運動での筋力維持、良質な睡眠が必要ですし、
血液の巡りが悪ければ、血流を改善する漢方薬や、食生活の改善が必要です。
自律神経の乱れであれば、自律神経のバランスを整える漢方薬や、リラックスする時間や運動を習慣にすること。
水分過剰であれば、水分代謝を適正に導く漢方薬や水分量の摂り方の改善。
その方の体調に合わせたお薬と生活習慣の改善により冷え性の改善へと導いていきます。
冷えを漫然と放置せずに冷えない体づくりをしていきましょう。
文責
高千穂薬局 管理薬剤師 青木秀一
お店の詳しい情報は下記をご覧ください。
最近は日々の体調管理のために体温を測る方が増えています。
毎日体温を計測していると、意外と自分の体温が高かったり、低かったりと感じる方も多いのではないでしょうか。
体温は高すぎるのも低すぎるのもよくありません。
個人差はあるものの理想とされる体温は36.5~37.1度とされています。
36度以下の場合は「低体温」と言われています。
体温が低いと
などの症状の原因になります。
twitterでも低体温について反響が多かったです。
【低体温に注意】
体温が1度下がると基礎代謝は12%、体内酵素の働きは50%近く低下すると言われています。
これらが低下すると新陳代謝がうまくできず、血行不良などに繋がることも
「冷えは万病の元」と言われるくらい身体に影響を及ぼします。
冷え対策はいつでも意識しましょう☺︎ pic.twitter.com/e2LucPFXB7— 青木秀一 高千穂薬局 漢方でこころとからだの元気応援します (@takachihoo) July 4, 2020
低体温の原因としては
などが挙げられます。
これらが原因で体内の熱の産生と放散のバランスが崩れてしまい、体温調整がうまくいかなくなってしまうのです。
低体温を防ぐためには
など日々の生活を見直すことがとても大切です。
西洋医学では冷えに対しての診断がなかなか難しいと言われていますが、東洋医学では冷えに対する対応方法が色々ありますので、 「私、低体温かもしれない」と思った時は、そのままにせずに早めにご相談下さい。
文責
高千穂薬局 管理薬剤師 青木秀一
お店の詳しい情報は下記をご覧ください。
暑い時期の冷え症が増えています。
冷えの要因は冷たい物の摂り過ぎ、薄着、運度不足、過度なエアコンなどが考えられるのですが、中医学的には大きく3つに分けられます。
□体内の陽気(温める力)がエアコンや冷たい物の摂り過ぎによって消耗してしまい、冷えやすくなってしまう陽虚タイプ
□ストレス(温度差もストレスのひとつ)や生活の乱れによって「気(エネルギー)」が滞ることで「血」の巡りが悪くなってしまう気滞血瘀タイプ
□胃腸の働きが低下することにより「陽気」や「血」が作られず、不足してしまう気血両虚タイプ
女性の方は「血」が不足しやすいため、貧血や虚弱体質、胃腸の働きの低下によって血が不足しがちになると冷えがおこりやすくなってしまいますので注意が必要です。
冷え予防のポイントとしては、
夏でも湯船にしっかり浸かること
適度な運動で汗をかくこと
体温調節できる服装を選ぶこと
冷たい飲食は避けること
ちょっとした工夫を心掛けながら「冷えないカラダ」へと体質を整えていきましょう。